読書 | 徒然双樹

「凍りついた瞳2020」を読んで

 

 

 

 

「凍りついた瞳2020」を読んでみた。

漫画は以前に読んだけど、これはマンガではなくて……文章。

 

虐待対応の『現在(2020)』を書いてある。

現在の状況を数値化したり、家族を取り巻く環境の変化や虐待対応の変化について淡々と書かれてある。

 

眠くなるような話が続く中で、眠る前に『物語』が差し込まれている感じ。

 

眠くなる理由は一つ、専門的な話が続くからだ。イマイチ、自分の身近に引き付けて読むという事が出来ない。

医療関係の話が多めなので、医療系に関わる人には役立つのかなと思う。

 

 

 

とはいえ、一応読んだので振り返ってみる。

 

 

第1章 救えなかった命。

虐待死のあれこれと、病院での取り組みが書かれている。

 

基礎知識として、虐待の発生要因や虐待の定義などが最初にあるので、なるほどーと読める。

けれども、数値が細かくてちょっと混乱してしまう。集中力の問題か?

 

発生要因

1.親自身の要因

2.家庭の状況

3.社会からの孤立

4.子ども自身の要因

5.親とその子どもとの関係

 

……こうやって、羅列してあると分かりやすい。虐待は『親』だけの問題ではないという事が判る。複合要因で複雑。

 

 

第二章 命を守る それぞれの役割。

母子支援のあれこれが書かれている。

 

英語圏では「チャイルドファースト」の視点から「子どもに対する大人の持つ力の乱用(child abuse)」という表現に変わっているらしい。

分かりやすくていいなと思った。

成人の日によく「大人になる=責任感を持つ人間」みたいなのを見かけるケド、んじゃ。その『責任感』って何なのよ?と思ってた。

「自分が手にしている力(身体的・精神的・社会的立場)を乱用しない」という事。

大人は大人と言うだけで、子供より力がある立場にいる。(大人同士でも力の差があるケド、それも乱用しちゃダメだよね。パワハラとか……)

 

 

第三章 死を乗り越えた 子どもたちを支えるために。

虐待を生き延びた子どもたちが感じる「生きにくさ」について書かれている。

 

「自分はどこか皆と違う」という傷を刻んだまま、成長する樹に例えて解説が進む。

それは『誰もが持ち得るモノ』ではないのかなと思いながら読んでしまった。読めば読むほど、自分の中に入っていくようで気持ち悪い。

 

 

そんなわけで、虐待された人達は生きる事に困難さを持っている。

 

 

物語は読みごたえがあって楽しかった。

虐待の複雑さ。その後の生きにくさ、『虐待の連鎖』と言われるけれども、それが絶対なものとも言えない。

大ざっぱな感じは漫画で読んだものと、同じかなと思ったけど、病院での取り組みや、母子支援、生き延びた子たちの支援。

さらに女性に育児を押し付ける事で、男性は『育て直し』の機会を失っているというのもあった。

 

虐待について、基本知識を得るにはたぶん読みやすい…のかな。

……でも、細かい数値とかは……私、苦手だわ。

 

 

 

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    2020.06.26 Friday 21:22 | 読書 | - | -

    「児童福祉士 一貫田逸子」を読んで

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    「児童福祉士 一貫田逸子」を読んで。

     

    かなり前に読んだのですが、古本屋で見つけて手に取ると読んだことのない話があった。

    私が読んだのは前半だけで、後半部分が存在するという事を始めて知った。

     

    というわけで、買った。

     

     

    かくされた子供

    1話「小夜ちゃんのパン」

    最初のお話し……サラッとしすぎて記憶に残っていなかった。

    たぶん、虐待された子供たちの本と思って読むと、あっさりとして肩透かしを食らう。というか、食らった。

    児童相談所に相談に来た母親の話。

    「虐待をしてしまうから、子供を預かって欲しい」という相談。

    そこでやっと、これは虐待された子供たちの物語ではなくて、『児童相談所の物語』だと理解できた。

    私だけかもしれないケド、思い込みって怖い。

    主人公が子供の頃にお友達(サヨちゃん)を助けられなかった思い出と、母親の相談の話が絡み合って進んでいく。

    虐待しそうなサインを主人公が見つける。

     

     

    2話「かくされた子ども」

    虐待されている子供の話。タイトル通り『存在が隠されている子供』

    昔なら「蔵の中の子供」みたいな感じになったりするのかなと思うケド、現代なので「押し入れの中の子供」

    主人公の性格が結構、過激一途だというのを示す話。

    で、現実からはかなり遠ざかった『非現実』をアピールしてくる。

    実際にやったらクビだし、そこまで出来ないから虐待の対応は難しいんだろうし……。

    漫画だと思えば楽しく読めるけれども、題材が題材なだけになんだか複雑。

     

     

    3話「約束」

    家庭訪問のお話。児童相談所がどんなことをしているのか分かるというお仕事話の回っぽい?

    虐待を繰り返さないようにする家庭訪問で、親の敵と味方役がいて役割分担している。

    とか、色々説明が多い。

     

    4話「身代わりにされた子ども」

    代理ミュンヒハウゼン症候群のお話。これもまた、やりすぎの回。

    でもこの話だと、介入できそうにないからこんな話になるのかな?

    実際にはどうやって介入するんだろうか……と疑問が残る。

    ミュンヒハウゼン症候群とは『わざと病気になり病院で治療を受けたがる精神疾患の名称』

    代理ミュンヒハウゼン症候群『子供を自分の代理として病気にさせる(通常は母親だけにみられる)』

    舞台は病院なので、主人公がお腹を壊して潜入する……というとんでもない話。

     

     

    5話「沈黙の子」

    性的虐待のお話。なかなかゲスな人物の登場で面白かった。

    加害者がゲスなのは当然だけれども、職員の側にもゲスなキャラがいるのは漫画だからなのか……いや。実際にもいそうで怖い。

     

     

    6話「生贄の子」

    家族の中で、感情のゴミ箱にされた子供のお話。

    で、なんかカタカナでも言葉があったなぁと調べたら、アダルトチルドレンでスケープゴートという言葉があった。

    そんな感じの話。ただ、生贄になる子供という視点で読むと2話の「隠された子供」とか8話の「選ばれた子供」も、そんな感じだなと思ったりする。

    2・8話と違うのは6話は一見すると『普通の家族』に見えるところ。

    普通の家族が虐待をする話。

     

     

    7話「悪魔の子ども」

    虐待は親だけの問題ではないよという話。

    育てにくい子供を育てる親は虐待を行う可能性が高くなる。

    理屈はわかるけど、それで叩かれる子供はたまったものじゃないよねとも思う。

    だから、『社会の適切な支援が必要』という話なのだろうけれども……なんとなくモヤッとしたお話し。

     

     

    8話「選ばれた子ども」

    子供は親のものか?という話。

    7話に続いてモヤッとした。結論が「子供は親のモノではない」で終わっていた。

    んー。イマイチな感じ。子供は社会のモノって言えないのかな。もしくは、『神様からの預かりもの』みたいな。

    昔は親が子供を叩くのは当たり前だった……という話が出てくるけど、だから、今そうしてもいいわけではない。

    妹が虐待されているのを見た上の子達は、自分が次は虐待されると怯えて、妹へも暴力を振るった。

    けど、最後にそれを悔いて「妹は僕の事を嫌いかな」と問う。

    そこに主人公が「あなたたちは悪くない。悪いのはお母さんなの」と言ってしまうのも……どうかなと思う。

    嫌いかどうかを決めるのも悪いかどうかを決めるのも、主人公じゃなくてそれをされた妹のハズと思いながら読んでしまった。

    ううーん。モヤッと回。

     

     

    9話「戻って来た子ども」

    施設から戻って来た子供を虐待する話。

    子供と親の価値観は一緒に居る間は一致するけど、施設で新しいモノを知ってしまった子供が親の目からは怪物に見える瞬間があるんだなぁと思った。

    読んでいて思ったけど……私もケチャップのオムライスって馴染みが無い。家で食べた事が無かったから。

    給食にもそんなものは出ないし、「ケチャップのオムライスって何よ!!」と子供時代の私も思っただろうなぁと思った。

    普通の家庭料理の基準って難しい。

     

     

    10話「逃げる子ども」

    虐待された子供たちのその後……の話。

    大人になって母親を殺した女性の裁判で、裁判官の冷たさに主人公が必死になって『虐待』の辛さを伝えようとする話。

    「子供にとって親を責めるということは 親を殺すより 自分が死ぬより 何よりつらいことなんです」

    というセリフが印象的だった。

     

    11話「呼ぶ子ども」

    施設での虐待のお話。

    虐待された子供たちは『虐待を受けやすい子供』になる。狂暴になったり、甘えすぎたり、怯えすぎたり。という話だった。

    けど、これ、児童相談所で請け負う案件?現実はスルーされて終わりになるのかな……どこまでが漫画なのかよく判らない。

    勝手に施設内に入るのは犯罪だと思うケド、マンガと思えば、流せる。

     

     

    12話「ドアを開けて」

    小夜ちゃんの母親の話。物語のまとめな感じ。

    ドアを開けて外に出たら『助けてくれる人がいる』と子供に伝えたい……みたいな感じなのかな。

    特にこれと言った感じもなく、物語を仕舞うためのお話しかなと思った。

     

     

     

     

    6話までは微かに記憶に残ってた。

    7話からは全然読んだ事が無いので、新鮮だった。

    一部モヤッとするけど、全体的にはすっきりとした感じで満足。

     

    子供が虐待されてる絵は痛々しいので、そーいうのが苦手な人は読まない方がいいカモ。

     

     

     

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      2020.06.12 Friday 23:18 | 読書 | - | -

      「警察をクビになった話」を読んで

      JUGEMテーマ:読書

       

       

      『警察官をクビになった話』を読んだ。

       

      ブログで見つけて、書籍化されるのをずっと待っていた。

      正直、ブログからの書籍化は『ほぼブログのまま』だったり、『ストーリーはほぼそのままで、少しだけ描き直した』といったものが多い気がする。

       

      けど、この本は違った。

      ブログと同じ内容だけれども、色々と加えてすべて描き直してあった。

      本を開いてすごいと思った。

      ブログで何度も繰り返されていた『警察官をクビになった話』がものすごくボリュームアップしている。

      細かいエピソードが増えている。ページ数も多い。

       

      ブログで読んだ。なんて言えるようなものには仕上がってない。

      ブログはブログ。書籍は書籍。

      ちゃんと分かれている。

       

      買ったかいがあったと思えるし、ブログを読んでも、『全く違うから本も読んでみたらいいよ』と勧めたくなる。

       

      ただ……絵柄は好き嫌いが出てしまいそうだし、話もちょっと重いので、そーいう物が好きではない人には向かない。

      このページで、こんな絵柄でこんな物語だと確認できる。

       

      ブログを確認してみたら、昔のように見やすいものにはしてなかった。

      ……もっと以前の話に文章と絵をまじえて書いた記事があった。

      個人的にはそっちの方が好き。

       

       

      で。本の感想。

      …すごい。の一言しかない。

       

      警察官はテレビの中のモノ程度にしか知らないし、身近にいないので分からないケド。

      他人の命を守るための訓練で個人を殺すことが出来る。そんな世界があるんだなと思う。

      別にそれが悪いという気はない。たぶんそれも『正しい』のだと思う。

      正しさを貫ける人達はそうしたらいい。

       

      著者の「ハルオサン」のツイッターもフォローしているけれども、すごく優しくて私は好き。

      言葉が丸い。

      実際のマルオサンがどんな人なのか分からないケド。

      弱者に寄り添う……寄り添おうとしている感じの言葉が好き。

       

       

      正しさを貫けない。

      正しい答えが一つではない。

      どれが正しいのか分からない。

       

      それでも、選び取る『優しさ』が好き。

       

      本の終わりは、どんな風におしまいにするかな……と思っていたけれども、

      ブログと同じような優しい終わり方だった。

       

       

      着地点はやっぱり『強い正義』より『弱い優しさ』なのかなと思った。

      私の勝手な印象。

       

       

       

      そんな感じで、正しさに疲れた時に読む本……かなと思う。

       

       

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        2020.06.08 Monday 23:15 | 読書 | - | -

        「7SEEDS」を読んで4

        JUGEMテーマ:読書

          

         

         

        「7SEEDS」全35巻+伝外を読み終えた。

         

        長々と続いた感想。

        ラスト。

         

        気になる言葉あれこれ。

         

        17巻

        「あたしもよく黙りこくって 相手の人は困ってたんだ」(ナツ)

        安吾に話しかけて、黙られて困ったというシーン。

        ……うん。私も一緒と思った。黙る人です。

         

         

        「人間、後悔している時が一番幸せだからさ」(蝉丸)

        安吾には元の世界にやり残したことがあると知って、蝉丸が言った言葉。

        後悔してると現実を見なくていい……というのはあるなぁとは思う。

        でも、それが幸せかは分からない。後悔に呑まれて死んじゃう人も居るし。

         

        20巻

        「どうして逃げなかったんですか」(嵐)

        安吾から夏Aが死者が出る様な選抜だったと聞いて……。

        たぶん嵐の中では「不登校したらいいのに」ぐらいの感覚なんだろうなと思う。

        不登校は不登校という選択肢があると知って、初めて実行できる。

        その選択肢が「ある」と知らなければ、選択できない。

        嵐の言葉は結構『酷い』けど、たぶん多くの人はそんな言葉を気軽に吐いてしまう。

        私も同じだと思うので、気を付けなければ……うーぬ。

         

         

         

         

        22巻

        (ちさ)「それって、コネで選ばれたのがずるいって話ですか?」

        (花)「そう」

        (ちさ)「あらまあ 夏のAの皆さんはずいぶんと世間知らずなのかしら(略)

        今度 夏Aの皆さんにお会いしたら 世の中の本当のコネがどういうものなのか 教えてさしあげたらよろしいわ」

           (略)

        (ちさ)「お父様があなたと愛しい方を入れられたということは 発言力があったということです

        発言力があったということは このプロジェクトのために 身を粉にして働いたということです」

         

        このシーン……『答え』がこれなのかと思ってしまった。

         

        このマンガ家さんの小説「終わらない夜のためのミステリー」の後書きに

        「私たちが小説家になろうと思えば、まず雑誌に投稿して厳しい審査をくぐり抜けなくてはいけない。

        なのにあなたはマンガ家だというだけで、そのコネを無理やり行使して、投稿すれば一次審査も通らないようなド下手くそな小説を発表している」というファンレターを貰った。

        凹んだけどハッパをかけてくれてるんだよね。頑張るという感じで書いてあった。

         

        『コネ』という言葉がこの小説の後書きを思い起こさせた。

        無関係なのかもしれない。私の気にしすぎなのかもしれない。

        けど、ちさの言葉がこの後書きの『答え』のように思えた。

         

        同時にこれが『答え』であるならば、いろんなものを置き去りにしてないか……と考えてしまう。

        『身を粉にして働けば発言力が得られるわけではない』世界で、ちさの言葉はとことん残酷で、『裕福層』の言葉にか見えない。

         

        コネが悪いとは思わない。簡単にいえば『自分の大切な人を一番に守りたい』それだけの話だと思う。

         

        夏Aが花をずるいというのも、一般人が試験なしで未来にいる事がずるいというのも、『間違っている』と思うけれども、

        それを世間知らずと切り捨てるのもどうかと思う。

         

        そして、確かちさは伝外で「やがてお金の概念が復活するから、無料でやってもらえるのは今だけです」とも言っていた。

        ……いや。その前に、力で押さえつける世界がやってくる方が現実的だと思ってしまった。

        つまり、女性陣は圧倒的不利なわけで、それをモラルを持って行動している男性陣は宇宙人かと思ってしまう。

         

        ファンタジーで読ませてくれるなら、最後までファンタジーを読みたい。

        けれど、中途半端に『裕福層の為の世界』が出てくるので、萎える。

         

        お金の価値観が復活するということは30人の世界で『力(貧富)の差が出る』という事。

        それまでの協力して和気あいあいの世界は消えてなくなる。

        必然的に秋ヲとちさが有利なわけで……そう考えると、なんかモヤる。

         

         

         

         

         

        おまけ。

        ::30人だけが生き延びても、人類が生き延びたことにはなら無いのでは?

        これ、何人いたら、人類は死なずに済むのかなと簡単に調べた200〜400人ぐらいだそうで。

        10か国でそれぞれ30人が生き延びていたら『人類』としては生き延びそう。

        ただ、「日本人」としては?と考えると、30人は少なそう。

         

        そもそも、ほたるちゃんとひばりちゃんは親戚同士なのだから、血が近い……血が近い人間を入れるのは、ありえないと思う。

        野球人が二人も入ってたり(一人は死亡しているケド)も…能力もいろんな能力の人間を入れた方がいいと思う。

        けど、たぶん、野球人は作者の好きなものを入れた結果かなと思ったりする。

        うーん。でも百年でいいのなら、30人でも大丈夫そうな気がするけど……どうなのかな。

         

         

        ::もしも……。

        海外に7SEEDSのようなプロジェクトがあったら、たぶん「カウンセラー」はどこかに入っている気がする。

        カウンセラーがいないのは日本的だなと思った。

        医者っぽい人はいるけど、ケガや病気に対するアプローチがほとんどで、心理面を担当する人間はいないし。

        いないから、伝外では「休日なし」で働く……という、恐ろしい事態になってるし。

        とことん、日本っぽいなと思う。

         

         

         

        そんな感じで、感想終わり。

         

         

        長々書いちゃった―――。

         


         

        「7SEEDS」を読んで1

        「7SEEDS」を読んで2

        「7SEEDS」を読んで3

        「7SEEDS」を読んで4

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          2020.06.03 Wednesday 22:12 | 読書 | - | -

          「7SEEDS」を読んで3

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          「7SEEDS」全35巻+伝外を読み終えた。

           

          伝外の感想。

          洞窟を出た後の話だった。

          BASARAみたいな、他のキャラの話とかかなと思ってたけど、違った。

           

          で、洞窟を抜けた後だったので……キャラ、変わった?と思ってしまった。

          いや『非日常』の洞窟を抜けて、『日常』になったからだろうけれども。

          ここまでまとめて36巻の方がすっきりしたかもと思えた。

           

          他の人の感想を見たら、伝外は……花の評価が散々な感じで書いている人を数人見かけた。

          伝外を読む前に感想を先に見てしまったので、なぜに?と思った。

           

           

          読み終えても花が酷いとは思えないけれども、そう感じさせる要素はあちこちに散らばっていると思った。

           

           

          :花は何故嫌われたのか

           

          簡単に物語をかいつまむ。

          花の父親が7SEEDSプロジェクト(皆を未来へ送り出した)メインスタッフで、

          夏Aチームに散々な事をしたから安吾(夏A)の恨みをかった。

          で、安吾は苛立ちから花を手籠めにしようとするが、あゆ(夏A)が来て未遂に終わる。

          最後に花は安吾に「謝らなくていいから、怖いから近づかないで」と伝える。

           

          花が嫌いな人達は「安吾が謝ってるのに、花は許してない。酷い」という事らしい。

           

           

          まず、花の父親と花は別人格。花が恨まれる筋合いないが……夏A側の恨みたい気持ちは分かる。

           

          さらに全ての巻をさらっと書きだして思ったけれども、

          「視点があちこちに行きすぎて、花にもなつにも共感できない」

          個人的に好きなキャラがいる……ぐらいの感覚しか持てない。

           

          安吾は最後の地下空間でかなり頑張っていて、目立つシーンが多かったため株をあげた。

           

          伝外で、安吾と涼が別行動なので、皆で二人をのけ者にしている感が強い=二人が可愛そう。

           

          簡単に書くと、

          安吾好きな人達が、安吾を可愛そうと思って、「ただ生意気なだけ」の花に共感できず嫌った。

          ……という所かなと思う。

           

           

          ついでに私も伝外の花には共感が出来ない。

           

           

          さて、次は

          :なぜ安吾は裁かれたのか(のけ者になったのか)?

          について思うことを書く。

           

          安吾の罪:花へのレイプと十六夜(秋ガイド)の殺人

          涼の罪:ハル(春)と花の殺人未遂

          百舌(夏B・プロジェクトメインスタッフ)の罪:夏チームを作るために殺した沢山の子供たち…人数不明

          花の罪:柳(春ガイド)の殺人未遂……でも、事故に近い。

          蝉丸(夏B)の罪:なっちゃんへの性的嫌がらせ・恐喝・暴言。牡丹(夏ガイド)へのナイフでの脅迫。

           

          こんなところだろうか。読み直したら、初期の蝉丸が酷いキャラだった。

          百舌さんは最終的に行方不明で生死不明なので裁きようがない。

          花は事故に近いし、柳さんもかなり酷いキャラだった。

           

          で、蝉丸は無罪放免に近い気がする。「なっちゃんを虐めていた」ことも「今はやってないからいいだろ」で終わってた気が……。

           

          なぜ、なっちゃんは何も言わず……下手をすると忘れてるのでは?とも思う。……花は恐怖を感じるのか。

          ……かなり嫌なパターンが頭をよぎった。

           

          なっちゃんはヘタレで小心者で、声が小さい。

          花は能力が高く正義を貫き、声が大きい。

           

          自分で何でも出来て、声が大きい人の意見が通っただけでは?

          なっちゃんは能力が低くて、自分で出来る事が限られていて「嫌でも蝉丸と協力しなければいけないシーンが多かった」

          だから、自分への被害を忘れるしかなかったのでは?

           

          なんか、そう考えると欝々としてしまう。

          実際、被災地でのレイプ事件は「近くに住んでいて、今後も協力し合う関係だから」と被害者が黙ることが多かったらしいし……。

           

           

           

          :怖いのは安吾だけなのか

           

          桃田(春の子供)も被害にあっていて安吾が怖いと言っている。花も安吾が怖いと番外編では書いてある。

          ……いや。桃田くんは、あゆさんも拒絶してたよね?あれはどこに消えたのよ?

          花も安吾が怖いというけど……。

          個人的経験から「被害の時を連想させる全てが怖かった」ので、花のピンポイントの恐怖には疑問符が湧く。

          けど、ピンポイントで恐怖を抱く人も居るのかな。

           

          正直よく判らないが、自分の経験を重ねると、花の恐怖には共感できない。

          同じような体格の人への恐怖とかなかったのかな。

          眠れなくなるとか、僅かな匂いや音に過敏になるとか。

          何なら、ただの陰でもそこに誰かが居るのかもと不安になるとか……。

          それとも、それらはさくっと削除してあるのだろうか?

          「安吾にだけ恐怖を抱く」だけで済むわけが無いと思うのだけど、私の感覚がおかしいのだろうか?

           

           

          :花の熱は安吾のせいか?

           

          伝外で安吾に会った後に花が熱を出すシーンがあるケド、あれ、他の人も体調崩してるという話も入ってるし、安吾だけが原因じゃないよね……と思ってしまう。

          が、ストーリー的には「安吾が怖すぎて、花が熱を出した」になるんだろうな。

           

           

          :他のメンバーたちは安吾と涼をどう思っているの?

           

          まず、花と一緒の春チームは桃田も被害にあっているので、「仲間に害をなした悪」と見てもおかしくない気がする。

          冬の生き残りさんは花たちと一緒に居る時間が長いのでこちらも同じ。

          秋チームもガイドを殺されてるので、同じく「悪」

          夏Bが微妙な感覚だろうなと思う。

          安吾と涼は春&秋チームへの失敗から、キツイ感じをやめて柔らかく接するようにしていたから。

          なっちゃんは、安吾に色々助けてもらってる……とはいえ、共感性が高いので花の気持ちを思うと安吾の味方にはなれない。

          味方にはなら無いだけで、嫌ってはいないという微妙な立場……微妙過ぎてはたから見てると、ハッキリしろと思う。

          嵐は花の恋人なので、安吾たちは「悪」

          蝉丸は……一番、安吾たちの気持ちが分かるんじゃないのか?と思ってしまうけど、場の空気を読む力が強いので味方しないんだろうな。

          まつりちゃんは唯一、味方っぽい。涼が好きだから。

           

          他の夏Aたちは真面目なので、レイプと言う汚い事は嫌いらしい。

          仲間だけど、ダメなものはダメと見限るタイプ……かな。

           

          夏Bガイドさんが唯一のつなぎ役っぽい感じ……というか、ガイドは夏Bしか残ってないんだった。

          ガイドさんは理由を知らされて未来にやってきた大人。

           

           

           

          これも、他の人達が味方しないなんてと怒ってる人がいたけど、

          生き残った30人の殆どが10代の子供なのだから、この状況は必然な感じがする。

          子供の世界のシビアな状況が、伝外の「安吾と涼がのけ者」という結果に現れてるだけでは?とも見えるケドな。

           

          大人の世界より子供の世界の方が残酷だよね。

           

           

           

          ::結論::

           

          安吾や涼がのけ者になるのは必然だけれども、それまで協力して動いていたので

          読者から見ると……なんだこれ?と思う。

           

          たぶんそれだけの話。

           

           

          花のレイプ話もちょこちょこと差し込んできてたけど……花はそれまで「恐怖」とか言わなかったよね?

          地下通路で声が聞こえるだけで恐怖で固まるとか、なかったのかなーとか思ってしまう。

           

           

          カップルが出来上がっていく様子は見ていて、ほのぼのしたよ。

          と、最後に伝外の良かったところを書いておく。

           

          次は……こまごまと気になる点。

           


           

          「7SEEDS」を読んで1

          「7SEEDS」を読んで2

          「7SEEDS」を読んで3

          「7SEEDS」を読んで4

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            2020.06.01 Monday 23:10 | 読書 | - | -

            「7SEEDS」を読んで2

            JUGEMテーマ:読書

              

             

             

            「7SEEDS」全35巻+伝外を読み終えた。

            それぞれの巻の簡単なあらすじと感想。

             

            簡単な説明

            隕石衝突後の未来の日本が舞台。

            春夏秋冬(夏だけA・Bの二つある)のチームにそれぞれ7人とガイド一人で計8人で未来に放り出される。

            主人公の一人なっちゃんは夏Bチーム。花は春チーム。

            秋は恐怖政治で秩序を保っていて、冬の生き残りは一人だけで犬たちと一緒に暮らしていた。

            夏Aは未来に行くために育てられた優秀な子供たち。

             

             

            1巻

            夏Bチームなっちゃんの登場、ヘタレすぎて可愛いけど、この性格でこの環境(サバイバル)……厳しすぎる。

            真っ先に死にそうになっているのを嵐が助けたので、なっちゃんと嵐がくっつくと思った。

             

            2巻・3巻

            人類滅亡後の世界という説明。嵐の恋人花の登場で、話がガラリと変わる。

            ヘタレななっちゃんと違って、花は能力が高く言いたい事をズバズバ言ってしまう性格。

            ここで、なっちゃんと花の二人が主人公っぽい事が分かる。

             

            この辺りで「なっちゃんキライ」という感想をたくさん見た気がする。

            ヘタレすぎる……花の方がはきはきしていて好きと思う人が多かった。

            個人的には、ヘタレなっちゃんの方が好きだし、私もヘタレなので共感できる。

             

            4巻

            なっちゃんでも、花でもない。冬のチームの話。

            え?さらに視点が増えるの?と、主人公の意味を考え始めた。

             

            5巻・6巻

            なっちゃん達が秋チームと出会う。秋のチームには追い出される。

            春チームに冬の生き残り合流。

            ……何これ、花もなっちゃんも『両手に花(男)』な感じで、恋愛のごたごたが起きるやつ?と思った。

            どちらも女の子一人に男の子二人の3人旅になっている。

             

            7・8・9巻

            夏Aチームの子供時代。

            エグイ選抜方法。一番の被害者が夏Aチームと分かる物語。

             

            10・11巻

            秋チームが分裂。秋チームの一部が花たちと会う。

            秋チームの一人が妊娠発覚。

            シェルター竜宮の話へ。

             

            12巻

            秋チームのガイド十六夜の死。…ここに来て、人殺しが起きる。

            なっちゃんに話が戻って、春チームの一人と一時合流していじめられる。

            夏Bチームが全員集合する。春チームはバラバラになっている事判明。

             

            13・14・15・16巻

            春チームの子供が夏Aに保護されて、酷い扱い(人体実験&おとり)に……。

            夏Aの欠けている部分がよくわかる。暴力を受けて育った子供は暴力を肯定するという言葉を思い出した。

            蝙蝠に襲われて、秋と春チームの一部と冬が夏Aと一緒に活動する。

            花の父親が7SEEDSのメインスタッフと発覚。

            安吾(夏A)が花へレイプ未遂。涼はひっそりと花とハルの殺害企て。

            花が流されて行方不明。その他チームメンバーによって、安吾と涼(夏A)が追放。

             

            17・18・19・20巻

            夏Bと安吾・涼が合流。

            武器庫の船で核ミサイルを止める。

             

            21・22・23巻

            (流された後の)花の一人旅。

            花と春チームの一部と合流。シイタケ事件で冬チームについて回ってた犬たち死亡。

            火事が起きる。

             

            24・25・26巻

            それぞれのチームが移動して、『夏Aと秋チームがいた場所』を目指す。

            が、夏Aと秋チームも移動して佐渡へ

             

            27〜35巻

            花たちが佐渡へ、通信ロボットでなっちゃんと初の会話。

            佐渡の地下通路(?)をアリを避けながらあちこち移動。

            通信ロボットでみんなと連絡を取りながら最終的に『箱舟』を動かして脱出。

            出産を終えて、地下を脱出。

            終わり。

             

             

             

            ……書きだすと長いなー。

             

            13〜16巻くらいが面白かった。

            で。改めてみると、視点があちこちに散っていて、感情移入なんて無理と思えた。

             

            ラストなんて……苦行かと思ってしまった。

            延々と地下の洞窟(?)を走り回って出られない。いや。出ようとしない。

            30人のキャラがあちこちに散っていて、それぞれが目的を持って移動する。

            (一部全く移動しないキャラ達もいたけど)

            誰がどこにいて何してるんだっけ?と頭を整理させるだけで、疲れた。

             

            地下を走り回ったのを最後に『産道』に例えていたけど……

            読者としては産道に30人もいたら、お母さん(作者さん)大変だわねとしか思えないわけで。

            それを読む読者も大変だった。

             

            伝外は、その後の日常みたいな感じ。

             

            さらに次へ続く。。

             


             

            「7SEEDS」を読んで1

            「7SEEDS」を読んで2

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              2020.05.29 Friday 21:09 | 読書 | - | -

              「7SEEDS」を読んで1

              JUGEMテーマ:読書

                

               

               

              「7SEEDS」全35巻+伝外を読み終えた。

               

              リアルタイムで追えばよかったのかもしれないケド、終わってから集めようと思っていた。

              なので、やっと集め終えた。

               

               

              で、読み終えた感想。

               

              ラストが長い。「BASARA」に比べると、長かった割には終わった感がない。

              理由は作者もどこかに書いていたけど『描こうと思えばどこまでも描ける物語』だからだと思う。

              「人類滅亡」から始まったけれども、着地点(目的)がない。

              唯一、目的と言えそうなものは『生活』だけれども、それも「日常に起きるハプニング」を物語にも出来るわけで。

              ただ、妊娠した子が出てきた辺りで、この子が出産して終わりかなと思ったらその通りになっていた。

               

              「BASARA」は最初から目的が『革命』と決まっていて、それが終えたら終わったと思えた。

              「7SEEDS」にはそれがない。

               

              「BASARA」は更紗という少女を追いかけて物語が描かれたけれども、

              「7SEEDS」は2人の主人公がいるのに、さらに多数の視点が描かれる(夏Aの子供時代やシェルター竜宮)ので

              感情移入する人物を変えなければいけないだけでなく、上手く感情移入できない。

               

              延々と増え続けるように見えた『BASARA』のキャラクターに比べたら、7SEEDSはキャラクター数は「(7+1)×5=35」ぐらいだろうと思えたのに…

              ……実際は、竜宮のキャラクターとか、夏Aの子供時代のキャラクターとかを含めるとそれ以上になっていた。

               

              キャラクターの数を増やすのやめてほしい。

              ラストの30人のキャラが地中迷路の中ですったもんだするの……誰がどこで何やってるんだ??と頭を使った。

              BASARAが更紗が一人で舞台に立つような感じに比べると

              7SEEDSはなんというか……大人数のアイドルグループ形式なのかなと思った。

               

              さぁ。あなたは誰が好き?というキャラクター投票で誰が一位になってもおかしくないみたいな。

              BASARAはぶっちぎりで更紗だろうけれども…いや。知らんけど、何かそんなイメージ。

               

               

              7SEEDSは「サバイバル」のお話しなので、細かい知識が満載。

              色々とお勉強になる事が書いてある。役立つかは知らないケド。

               

              色々とモヤッとするので、長々と感想を書こうかなと思う。

              とりあえず、『ラストまで読んでみた&BASARAと比べた感想』はここまで。

               

               

               

              <na.i.syo.

              タロットカードのイメージが沸いたので、メモ代わりに書いておく。

              7SEEDSは「ソードの8」 

              BASARAは「女帝」    

              ……そんな感じの物語。

              正確にはタロットじゃなくてインナーチャイルドカードだけれども。

              ソードの8は洞窟の中のイラストなので尚更、7SEEDSにピタッとはまる。

              ba.na.si>

               

               


               

              「7SEEDS」を読んで1

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                2020.05.27 Wednesday 22:07 | 読書 | - | -

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